十三階は月光 全曲レビュー
こんにちは。
久しぶりにこちらのブログを
書いていきます。
これから、アルバムの全曲レビューを
やっていこうと思っています!
かなり個人的な感想ですし、
偏った見方になるかもしれませんが、
BUCK-TICKファンのささやかな楽しみだったり、
これからBUCK-TICKに興味を持つ人たちの参考に
なったりすればいいなと思います。
そして最初の1枚を何にしようかと考えたんですが、
今日はハロウィンですから、
(記事を書いている間に終わりましたが)
BUCK-TICKのアルバムの中で
最もハロウィンに合いそうなアルバム、
「十三階は月光」の全曲レビューを書いてみます。
「十三階は月光」は2005年4月6日に発売された、
BUCK-TICK14枚目のオリジナルアルバムです。
ゴシックをテーマに作られた、
BUCK-TICK初のコンセプトアルバムであり、
BUCK-TICKの持つダークな世界観が
全面に出た暗めのアルバムになっています。
個人的にはこのアルバムは、
BUCK-TICKを知って、最初に聴くには
あまり向いていないアルバムだと感じます。
全体的に暗いのも、その要因なのですが、
アルバムの前半部分にノリがよくて、
取っ付きやすい曲がないのが原因だと感じます。
私もBUCK-TICKを好きになってしばらくは、
このアルバムを聴くことがほとんどなかったです。
しかし、よく聴くと暗さの中に
BUCK-TICKらしいポップな要素が多分に含まれており、
徐々に徐々に素晴らしさの分かるアルバムだなと思います。
前置きがかなり長くなりましたが、
レビューを始めていこうと思います。
(★マークで点数を表しています)
Track1「ENTER CLOWN」曲/今井 ★★
十三階は月光という物語の始まりを告げるサウンドトラック。
このアルバムにはとても合っているサウンドトラックである。
暗さもあり、美しさ、道化的な要素も含むこのアルバムの幕開け。
Track2「降臨」詞/櫻井 曲/今井 ★★
いよいよ物語の始まりといった様な曲。
とても暗く重たい曲で、
このアルバムを取っ付きにくくしている第1要因である。
この曲や次曲「道化師A」が、
ミドルテンポの重たい曲であるために、
このアルバムは難しいアルバムになっていると思う。
しかし、このアルバムの始まりとしては、
これが正解なのだろうと感じる。
今となっては、この曲があるから、
このアルバムの世界観が出来上がっているのだと実感する。
Track3「道化師A」詞/櫻井 曲/今井 ★★★
タイトルの通り、詞の主人公はピエロ。
最近いい曲だなと再認識し、
ライブで演奏しないかなと密かに思っている。
このアルバムの前半部分の降臨~異人の夜
までの曲群の中では1番好きな曲。
もっと評価されればいいのに。
Track4「Cabaret」詞/櫻井 曲/星野 ★★
星野さん作曲の内省的な激しさを感じる曲。
すごくこのアルバムにマッチしてるなと感じる。
裏を返せば、このアルバム以外では合わなそうだし、
今後、ライブで演奏されることもほぼなさそう。
Track5「異人の夜」詞/櫻井 曲/星野 ★★
これも星野さんの作曲。
イントロのベースが印象的。
全体を通してリズム隊がかっこいい曲。
Track6「CLOWN LOVES Senorita」曲/今井 ★
1曲目のENTER CLOWNに似たサウンドトラック。
自分はこの曲以降を中盤と呼ぶことにしている。
中盤からBUCK-TICKのポップセンスが
存分に発揮された曲が多くなってくるので、
その前にこの曲で1拍置きたかったのかな?と推測。
Track7「Goblin」詞/櫻井 曲/今井 ★★★
このアルバム内ではかなり明るい方の曲。
ゴージャスな雰囲気を感じる。
タイトルが何故Goblinなのかはあまり腑に落ちていない。
Track8「ALIVE」詞/櫻井 曲/今井 ★★★★
このアルバムの中で最も過小評価だと感じる曲。
かっこよくて素晴らしい曲だと思うのですが、
十三階は月光のツアー以降、演奏されていなかったり、
そこまで注目されていない印象を受ける。
1度でいいからライブで聴きたい!
Track9「月蝕」詞/櫻井 曲/今井 ★★★★
暗くおどろおどろしい儀式の様な一曲。
だが、前半部分の曲群に比べて、
なんというか大物感がこの曲には漂っている。
後半の曲は更に大物なので、
この曲は中ボス的な存在と言えるだろうか。
最近のライブでもちょこちょこ演奏されている。
Track10「Lullaby Ⅱ」曲/今井 ★
なぞの多いサウンドトラック。
なぜⅡなのか、Ⅰは何なのかなど、
色々なことが想像できます。
ただサウンドトラックなのでか、
大抵、いつの間にか終わっていて、
気付いたら次のDOLLを聴いていることが多い。
後のアルバムでLullaby Ⅲも出ます。
Track11「DOLL」詞/櫻井 曲/今井 ★★★★
この曲もとても暗い雰囲気が漂う。
でもメロディがポップで、
後ろで流れてる今井さんのギターもキャッチー。
なのに暗い雰囲気を纏っている、
というのはもはや奇跡に近いのでは?と思ってしまう。
BUCK-TICKってすごいわ。
Track12「Passion」詞/櫻井 曲/星野 ★
このアルバムに似つかわしくないタイトルの曲。
Passionと聴くと、普通、明るくて元気な曲を
想像する人が多いと思うのだけれど、
この曲は非常に内省的なPassion。
個人的にはあまり好きな曲とは言えない。
Track13「13秒」曲/今井 ★
十三階は月光の13曲目はなんと、13秒間の無音。
この13秒は必要なのか?とたまに考えるのだけれども、
正直、必要ないような気もする。
13曲目に次曲ROMANCEが入ってても、
それはそれで納得の13曲目だったようにも思う。
そして、BUCK-TICKのホームページに作曲:今井寿とあったので、
この記事でも作曲:今井寿と書いているが、
このトラックに作曲も何もあるのかな、と思う。
Track14「ROMANCE -Incubo-」詞/櫻井 曲/今井 ★★★★★
このアルバム唯一のシングル曲であり、
このアルバムのメインディッシュに相当するであろう曲。
非常に美しい曲で、BUCK-TICKらしい曲だと思う。
ライブでも頻繁に演奏されていて、
BUCK-TICKの定番曲の1つではないだろうか。
この曲以降をこのアルバムの後半部分と、
個人的には勝手に決めている。
Track15「seraphim」詞/今井 曲/今井 ★
このアルバム唯一の作詞:今井曲。
近年のアルバムの今井さん作詞率を考えれば、
この曲しか作詞:今井曲がないのは、
とても珍しいことだと思う。
それだけ、このアルバムは櫻井さん好みの世界観で
構築されたアルバムなのだと実感できる。
この曲自体は独特の雰囲気を放っているが、
前後の曲の存在感もあってか、箸休め的な印象。
Track16「夢魔-The Nightmare-」詞/櫻井 曲/今井 ★★★★★
月蝕を中ボスとするなら、この曲が大ボスであろう。
ファンの間ではツンドラ教という名前で親しまれている曲。
正にこれぞBUCK-TICKという一曲で、壮大でいて暗い。
ライブでもよく演奏されている。
ライブ中、長時間両手を上げておかなければいけないし、
カラオケで歌おうものなら確実に途中で息が続かなくなる、
歌う方も、観る方も、どちらも体力を使うハードな要素もある。
Track17「DIABOLO-Lucifer-」詞/櫻井 曲/今井 ★★★★★
この十三階は月光を占める曲。
前曲までを話して聞かせるような、
このアルバムを総集するような雰囲気が感じられる。
これは物語だったんだよ、夢だったんだよ、
と言っているようなそんな感じ。
この曲もライブでは頻繁に演奏される。
Track18「WHO'S CLOWN?」曲/今井 ★
Track1の対の様な曲。
エンドロールが流れる中、流れているBGMと言ったところか。
この曲があることでアルバムの余韻を楽しむ時間ができている。
以上で、全18曲のレビュー終了です。
他のアルバムのレビューも随時書きたいなと思います。