memento mori 全曲レビュー
こんにちは。
第3回目のBUCK-TICK全曲アルバムレビューです。
今回は
の全曲レビューをします。
「memento mori」は2009年2月18日にリリースされた
通産16枚目のオリジナルアルバムです。
アルバムタイトルの「memento mori」とは、
ラテン語で「死を想え」という意味であり、
そのタイトルどおり、死ぬこと、生きることに
フォーカスを今まで以上に当てた作品となっている。
こういう風に書くと、暗いアルバムだと捉えられて
しまうかもしれないが、実際に聴くと、
とても前向きな姿勢を感じるアルバムである。
サウンド面ではどこか懐かしいような
ギターリフだったり、メロディが散見され、
このアルバム作成時にノスタルジックという言葉が
キーワードとして存在したのではないかと推測している。
私はBUCK-TICKのアルバムで最初に聴いたアルバムは、
「天使のリボルバー」ですが、
BUCK-TICKにどんどんのめり込んでいくきっかけに
なったアルバムはこの「memento mori」なのです。
そして、今でもBUCK-TICKのアルバムで1番好きなのも、
「memento mori」です。
このアルバムには15曲収録されているのですが、
そのどこに焦点を当てても名作と言えてしまうというか、
本当によく出来た超超超名作と言える作品です。
このアルバムを購入してから、
約10年の月日が流れていますが、未だに聴いていて、
ハッとさせられたり、すごいなぁと思わされる
ことがよくある、お化けアルバムです。
そして、初めてBUCK-TICKを聴く人には、
私ならばその時の最新のアルバムか、
このアルバムを勧めます。
初心者向けのアルバムと言えるでしょう。
(★マークは評価を表しています。)
Track1
「真っ赤な夜-Bloody-」
詞:櫻井/曲:今井 ★★★★★
重低音がバクチクするとは、
本来、こういう曲のことを言うのだろう。
重厚感と疾走感を兼ね備えた
ものすごい曲である。
Track2
「Les Enfants Terribles」
詞:今井/曲:今井 ★★★★★
前曲の勢いそのままに
騒ぎまくる、そんな印象の曲。
1曲目・2曲目と聴いた時点で、
このアルバムがいかに
凄いアルバムかを理解して
いただけるかと思う。
Track3
「GALAXY」
詞:櫻井/曲:今井 ★★★★
シングル曲。
キレイなポップソング。
このアルバムは出来が良すぎて、
シングル曲が埋もれて目立たない。
でも決してこの曲が悪いわけではない。
Track4
「アンブレラ」
詞:今井/曲:今井 ★★★
ちょっと時代遅れというか、
ノスタルジックな雰囲気を纏った曲。
詞は傘に恋したコウモリの曲とのこと。
う~ん、よく分からない設定です(笑)
Track5
「勝手にしやがれ」
詞:櫻井/曲:星野 ★★★
前曲と雰囲気や世界観が
似てるかな、と思うが、
作曲がヒデさんなので、
偶然、近い雰囲気の曲が
出来上がったというところか。
Track6
「Coyote」
詞:櫻井/曲:今井 ★★★★
櫻井さんのお気に入りで、
ライブでも度々演奏されている。
個人的には最近になって、
ようやくこの曲の本当のよさが
理解できたと思う。
Track7
「Message」
詞:櫻井/曲:星野 ★★★
ヒデさん作曲のバラード。
このアルバムの小休止の
役割を担っている。
この曲とラストの「HEAVEN」
以外はバラードがなく、
この曲以降、
再びお祭り騒ぎが始まる。
Track8
詞:今井/曲:今井 ★★★★★
アルバムのタイトル曲であり、
今ではライブのド定番にまで
上り詰めた、沖縄を連想させる
音階を使ったアッパーチューン。
非常にライブ映えする曲である。
Track9
「Jonathan Jet-Coaster」
詞:櫻井/曲:今井 ★★★★★
Jet-Coasterという名が
相応しいハイテンポな曲。
戦闘機で空を高速飛行している
風景が、この曲を聴いていると浮かぶ。
このアルバムの核となる
曲の1つと言えるだろう。
Track10
「スズメバチ」
詞:今井/曲:今井 ★★★★★
ヘビーで気だるげな曲調の曲。
前曲の「Jonathan~」よりも
BUCK-TICKっぽさはあるのかな、
という感じがする。
この曲もとても大好きです。
Track11
「Lullaby-Ⅲ」
詞:櫻井/曲:今井 ★★★★
おしゃれな雰囲気あふれる曲。
「十三階は月光」に収録されている
「Lullaby-Ⅱ」はインストだったが、
この曲は歌詞あり。
リリースから数年経ってから、
評価が上がってきた曲ではないだろうか。
Track12
「MOTEL 13」
詞:櫻井/曲:星野 ★★★
イントロのリフが印象的で、
歌詞が直接的にエッチ。
「かわいいお前のお尻がゆらゆら」
という歌詞はカラオケでは
とても歌えない(笑)
曲はこのアルバムにしては
普通の出来というか、
埋もれているというか。。。
Track13
「セレナーデ-愛しのアンブレラ-Sweety-」
詞:今井/曲:今井 ★★★★★
こちらも個人的に大好きな1曲。
Track4「アンブレラ」のアンサーソング
となっていて、雨上がりのまばゆさを
曲から感じる。
こういう曲はBUCK-TICKにあまりなく、
貴重な曲なので、ライブでも
どんどん演ってほしいのですが、
櫻井さんが何かのインタビューで、
歌うのが大変な曲だ、
と言っていたので、
頻繁に聴くことは難しいかも。
Track14
「天使は誰だ」
詞:今井/曲:今井 ★★★★★
こちらはライブの定番曲。
アンコールなどライブ終盤の
会場のボルテージが最高潮に
達したときに演奏されることが
多いので、印象がとてもいい。
イントロがギター→ドラム
→ベースと順番に入ってくる
構成になっていて、
その感じがとても好きです。
次のライブでも聴きたいものです。
Track15
「HEAVEN」
詞:櫻井/曲:今井 ★★★★
この最高傑作と言っても
過言ではないアルバムの
ラストを飾るのは、
壮大な雰囲気のシングル曲。
ラストに合った曲だと感じる。
ただシングルとしては
地味だなと感じる。
他にシングル向きの曲が
数曲見受けられるのだが、
それは素人の意見なのだろうか?
でもアルバムが最高なので、
何も言うことはありません。
以上が「memento mori」の
全曲レビューにでございます。